会長のあいさつ
- 会長のあいさつ
- 当協議会は兵庫県のリハビリテーション・ケアを集約する場として、各専門職団体をはじめ、当事者団体や医療、療育、福祉、就労の関係者の協働と、神戸新聞の協賛により運営されています。
また、兵庫県行政の方々も参加されており、行政が当協議会に求めていることや協議会が支援して頂きたいことを共有し、連携を図り、運営しています。私たちは、多様な人々が共存できる社会を目指します。
リハビリテーションとケアは、人々の生活に何らかの困りごとがあるときに、医師やリハビリテーション関連専門職とケアの専門家が協力して解決し、支援し、励ます仕組みです。励ますとしたのは、あくまでも主体は困りごとをもつ当事者と家族であり、自ら解決に前向きになっていただくことが必要と考えるからです。
人類発祥のころより、進化の過程で、個体や種として優れていても、単独生活をする種は生き残ることはできず、たとえ種としては小さく弱くても、社会を作り、互いにつながりを持つ種が世代をつなぎ現在の私たちの先祖となった事実があります。コロナ禍で個々の生活を余儀なくされたことで、逆にSNSやWEB会議が盛んになり、つながりの必要性を皆で感じたと思います。
意識していなくても一人一人が、何らかの役割を持ち、価値がある、誰一人取り残さない、つながりあうことが今ほど求められている時代はないのかもしれません。障害を持つ人は、身体機能・構造の正常化・補完をまず求めます。できるだけその希望に沿うことが医療者としての務めであることは間違いないことですが、リハビリテーション・ケアでは活動、参加、さらに環境や個人因子を踏まえた、社会の中でつながりあうための支援がとても重要と考えます。
本協議会の主な活動として、兵庫県リハビリテーション・ケア研究大会があります。研究大会は、リハビリテーションとケアに関わる全ての専門職種、施設・団体、行政そして当事者の方々が協力して開催する大切な事業です。今そこにある課題と目指すべき姿を当事者と多職種でともに考える機会、新しい技術や試みの好事例を知り活用するための学びの場として、様々なテーマを掲げてリハビリテーション・ケアに関わる方々の集いの場として年次開催を継続しています。
また、こうした活動を皆様に広く知っていただきたいと考えており、情報発信に努めながら、引き続き活動を推進してまいります。
皆様のより一層のご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
兵庫県リハビリテーション協議会
会 長 大串 幹