ロボットリハビリ®は社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団の登録商標※です。
ロボットリハビリテーションセンターで実施しているロボットリハビリ®は、最先端のロボット技術と効果的なリハビリテーション療法を通して、四肢に障害を有する方の身体機能を改善することを目的としています。
また、併設する最先端歩行再建センターでは、ドイツのオットーボック社からの協力を受け、脊髄損傷患者の歩行能力再建を目指すロボットリハビリ®を提供しています。
※登録第5568045号
Introduction
導入しているロボットのご紹介
ロボットリハビリテーションセンターで導入しているロボットは、人間装着型ロボットです。
対象者自身の身体に装着し、装着者が主体となって使用するものであり、医師による適応の判断を受けた後にリハビリテーションに導入します。
これらのロボットを使いこなすには十分な知識と経験を持ったスタッフとともにしっかりとリハビリテーションを行うことが必要です。
ロボットリハビリテーションセンターで
運用しているロボット
最先端歩行再建センターと連携し、脊髄損傷(不全麻痺)に対してコンピュータ制御長下肢装具C-Brace®の導入にも取り組んでいます。
コンピュータ制御義足
対象/下肢切断者(主に大腿切断者)
下肢切断の中でも、膝関節より上で下肢を失った方に対して、コンピューター制御機能を有する高機能な義足を用いたリハビリテーションを提供しています。通常の義足では難しい歩行速度の細かな調整や、階段、坂道の安定した歩行が可能になります。特に活動量の多い方の就労に有効で、コンピュータ制御義足を活用して多くの方が職業復帰を果たしています。導入にあたっては入院リハビリテーションで安全に使用できるように評価を行い、また義足の機能を最大限活用できるように訓練を提供しています。
筋電電動義手
対象/上肢切断者(成人、小児)
上肢切断の方に対して、筋肉の信号でハンドを動かすことができる筋電義手を用いたリハビリテーションを提供しています。当院では成人、小児に対して約20年に渡り訓練を提供しており、国内随一の経験を有します。前腕末梢の先天性上肢欠損・形成不全や後天性の切断の方を主な対象として、成人では入院での集中的なリハビリテーションを、小児では外来で成長に合わせたリハビリテーションを行っています。
装着型サイボーグHAL®(CYBERDYNE株式会社)
対象/脊髄損傷(不全麻痺)、脳血管障害(片麻痺)
全国に先駆けて、脊髄損傷(不全麻痺)の方に対して、歩行再建のためのリハビリ手段として、最先端の運動支援装置である装着型サイボーグHAL®を導入しています。(2011年4月~)
また、筑波大学主導のHIT-2016(脳血管障害による片麻痺患者に対する生体電位等で随意コントロールされた下肢装置型治療ロボット(HAL-TS01)の下肢体幹運動能力改善効果に関する医師主導治験)に参加し、多くの患者さんにロボットリハビリテーションを提供しました。
この治験は、2020年9月をもって新規エントリーが終了となりましたが、新たに2022年3月より、同大学主導のLIFE-STAGE(小児脳性麻痺等に伴う運動姿勢障害を呈する患者に対する生体電位等で随意コントロールされた装着型サイボーグHAL®に関する医師主導治験)に参加するなど、これからも当院では先端的治療を視野に入れた確実なリハビリテーションを心がけて参ります。
HONDA歩行アシスト(本田技研工業株式会社)
対象/下肢の人工関節置換術後
歩行アシストは、歩行能力の低下した方の腰から大腿部にかけて装着し、歩行動作を補助することで歩行能力の改善を図る機器です。当院では、整形外科で人工股関節置換術を受けられた方を対象に、術後のリハビリテーションとして導入しています。
ウォークエイド®(帝人ファーマ株式会社)
対象/足関節の麻痺
ウォークエイド®は、歩行に合わせて神経を電気刺激することで足関節の背屈を補助し、神経の麻痺により歩行時に足関節を背屈させることができない方(下垂足・尖足患者)の歩行を改善させる機器です。当院では脳血管障害を有する方を対象に導入しています。
最先端歩行再建センターで
運用しているロボット
オットーボック社・澤村義肢製作所との協力により、脊髄不全損傷による歩行障害の改善に取り組んでいます。
最先端歩行再建センターについてC-Brace®(オットーボック・ジャパン株式会社)
対象/脊髄損傷(不全麻痺)、脳血管障害(片麻痺)
C-Brace®は世界で初めてのコンピューター制御KAFOです。カーボンで作られた支持部に本体が取り付けられます。本体の複合センサーがユーザーの歩行を瞬時に検知し、その情報で油圧シリンダーが膝関節の動きをコントロールします。
膝を曲げながら歩けるのに膝折れせず、子供を抱いていても安心して歩くことが出来ます。また不整地にも対応できるので、足元を気にせず、前を向きながら歩行可能です。
装着型サイボーグ HAL®(CYBERDYNE株式会社)
対象/脊髄損傷(不全麻痺)
HAL®(Hybrid Assistive Limb®)は、身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初の装着型サイボーグです。
人が体を動かそうとすると、その運動意思に従って脳から神経を通じて筋肉に信号が伝わり、その際、微弱な「生体電位信号」が体表に漏れ出してきます。HAL®は、装着者の「生体電位信号」を皮膚に貼ったセンサーで検出し、意思に従った動作を実現します。