脊髄不全損傷による歩行障害の改善をめざし、
ロボットリハビリ®による治療を提供
ロボットリハビリ®を活用し、装着型ロボットを用いた脊髄損傷患者の麻痺改善をおこないます。
その後も治療効果を維持するためにコンピューター制御装具を使用し、日常生活における実用的歩行能力の獲得を可能にします。
MISSION
脊髄損傷患者のリハビリ
脊髄損傷患者の発症率は約50人/100万人の頻度で推移しており、日本の人口に換算すれば年間約5000~6000人の新たな脊髄損傷患者が発生していることになります。
従来の脊髄損傷に対する治療は、残存能力を生かしたリハビリテーション治療(福祉機器などを併用)が主たるものでした。
そのため、患者の可能な範囲での日常生活動作を再獲得し、車椅子などの機器を用いて地域社会に復帰することが治療の目的でした。
兵庫県立リハビリテーション中央病院では、長年にわたって脊髄損傷のリハビリに積極的に取り組むとともに、ロボット技術をリハビリテーション治療に活用してきました。
2011年には、全国に先駆けてロボットリハビリテーションセンターを設立しました。
歩行機能の再建を目指す
最先端歩行再建センターは2021年に設立されました。ロボットリハビリテーションセンターの中でも、脊髄損傷患者の失われた歩行機能を回復することを目的としたロボットリハビリ®に特化しています。各分野のトップ企業からのご協力を得て、最先端のロボットリハビリ®治療を実現しています。
当センターの協力企業のご紹介
- オットーボック(ottobock.) 世界最大の総合医療福祉機器メーカーであるオットーボック本社(ドイツ)との姉妹施設協定を締結し、コンピューター制御長下肢装具(C-Brace®)を導入しています。
- 澤村義肢製作所 コンピューター制御長下肢装具製作のライセンスを持つ澤村義肢製作所からの協力をいただき、カスタムメイドの長下肢装具作製を行うことが可能です。
Visions
今後の取り組み
再生医療の進歩により、以前は不可能と考えられていた中枢神経組織の再生が現実の治療としておこなわれるようになっています。
しかし、再生医療によって得られる効果は限定的であり、効果的なリハビリテーション治療を行うことができなければ日常生活能力の改善は期待できません。
そのためのリハビリテーション治療手段を確立し、臨床現場への普及を目指していきます。