地域医療連携の状況Situation of medical relations community
当院は、平成18年7月の開設以来、「地域と歩み、成長する」医療施設として、また西播磨地域のリハビリテーションの中核施設として、地域に貢献して参りました。そのため、中・西播磨の医療機関との連携をはじめ、兵庫県内外の医療機関等との結びつきを何よりも大切に考えています。
特に入院患者様の半数以上を占めている「脳血管障害(脳卒中)については、西播磨地域にお住いの方の場合、その治療を行う「急性期医療機関」のほとんどが姫路市内に集中しており、その治療を終えたあとのリハビリテーションを行う受け皿としての役割を果たしています。そのため、19年度に中播磨シームレス研究会を通じて、急性期医療機関との間で「地域連携パス」を締結し、その患者様あるいはご家族様の方にご負担を少なく、スムーズに転院等していただける取り組みを始めています。20年度からは「大腿骨頚部骨折」が、また岡山県の津山中央病院についても26年度より「脳卒中」と「大腿骨頚部骨折」の「地域連携パス」を締結し、受け入れを開始しています。
22年度より「脳血管障害(脳卒中)」の患者様が、中播磨シームレス研究会に参加している当院を含む回復期リハビリテーション病院を退院される際に、担当のケアマネージャーやかかりつけ医を通じて、いわゆる維持期(地域の医療機関や在宅サービスなど)への情報伝達を行うための書式の統一を行いました。これにより、患者様が急性期病院から回復期病院を経て在宅生活を送られるまで、切れ目ないケアを受けることができる体制を整えつつあります。また、ケアマネージャーの方より退院後の患者様の状況を伝えていただくことにより、回復期しいては急性期のリハビリテーション病院の資質の向上が期待されています。
当院は今後とも地域との結びつきを大切にし、地域とともに歩み、成長していきます。