院長あいさつMessage from the director
令和4年4月より、病院長を拝命いたしました水田英二でございます。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。私は、長く脳神経内科、特にパーキンソン病をはじめとする神経難病を専門として診療をしてまいりました。私が医師になった当時と比べまして、神経難病に対する薬物治療は進歩してきましたが、いまだ完治に至ることは稀です。障害を持ちながらも、さらにもう一歩症状改善に向かわせるのがリハビリテーション医療だと考えております。昨年は、東京オリンピック・パラリンピック、今年になって北京冬季オリンピック・パラリンピックが行われました。パラリンピックはオリンピックの陰に隠れるような存在だったものが、今では障害のあるなしは関係ないようなスポーツ大会といえるようになりました。障害を持つ選手たちの運動能力を上げていくのもリハビリテーションの力だと考えております。
「兵庫県立リハビリテーション西播磨病院」は、平成18年7月開設以来西播磨や中播磨県域を中心にリハビリテーション医療を提供してまいりました。病院の運営理念を、「地域とともに歩み成長するリハビリション専門病院をめざします。」と掲げ、手探りで始まった新病院も、少しずつ地域の皆様に認めていただけるようになってきたものと信じております。皆様の御蔭おもちまして病院の運営は順調に行われるようになりました。
ただ、令和2年以降、新型コロナウイルス感染症蔓延により、病院利用の皆様には不自由な思いをさせてしまっていることを心苦しく思っております。職員一同、感染対策を十分に行い、皆様に安心していただける病院であるよう努めております。
現状に満足することなく病院機能をさらに向上させていくために、世界のリハビリテーション技術を私たちの病院に取り入れ、私たちの経験を世界に発信していきたいと考えております。「グローバルをローカルに、ローカルをグローバルに」です。
病院に隣接する「研修交流センター」、「ふれあいスポーツ交流館」の機能も合わせて、先進的なリハビリテーションを提供できるよう努力してまいります。また、「認知症疾患医療センター」、「神経難病リハビリテーションセンター」、「摂食嚥下支援センター」機能を追加し、地域の皆様のご相談をお受けする態勢も作っております。
最後に一言。(リハビリテーション)医療は、患者さんと医療従事者の共同作業です。皆さんと一緒に良い医療を作り上げていきたいと思います。