各科紹介(臨床心理・音楽・園芸)Each section introduction
理学療法 | 作業療法 | 言語聴覚療法 | 臨床心理 | 音楽療法 | 園芸療法
臨床心理
臨床心理課の体制
- 臨床心理科では、心理判定員(臨床心理士)2名が配置され、神経心理学検査による高次脳機能評価を行っています。また、必要な患者様に対し、認知リハビリテーションと呼ばれる高次脳機能障害に対する訓練を行う場合があります。
神経心理学検査
- 神経心理学検査とは、クイズのような質問をしたり、図や絵を見て選んだり、描いたりといった課題を通して、高次脳機能障害を評価する検査のことです。障害があるかないか、あるとすればどの程度かを調べ、その結果を他のスタッフと共有することによって治療やリハビリに役立てています。
認知リハビリテーション
- 記憶を補助するため、手帳の使い方やメモの取り方を一緒に練習したり、計算問題や迷路、間違い探し等の教材を使って注意力を高めるための訓練を行っています。
音楽療法
音楽療法は歌唱、リズム運動、楽器演奏、音楽創作など、音楽を使って楽しくリハビリを行います。身体面だけでなく精神的なサポートも行います。
身体機能の改善をサポート
- 音楽に合わせてリズム運動を行ったり、楽器を使って手指や腕などの上肢運動を促します。
発声・発話の改善をサポート
- 声量の改善や言葉の改善を促したり、歌を歌ったり笛楽器など使って呼吸機能の改善も促します。
認知機能の改善をサポート
- 歌唱や楽器演奏、歌作りなどを通して記憶や注意力を促します。
精神面のサポート
- 音楽で楽しい時間を過ごし、入院患者様同士で共有したり、リラクゼーションに使用したりすることによって精神的負担の軽減や意欲の向上をサポートします。
園芸療法
園芸療法では、観る・聴く・香る・味わう・触れるという五感を最大限活かし、植物の恩恵や植物が育つ自然環境の恩恵を患者様とともに享受することで、感覚運動面・精神認知面・心理面・社会技能面の向上を目指します。
感覚運動・認知遂行面の維持向上
- 院庭や花壇など解放された空間で、花や野菜を育て収穫したり、生け垣の剪定するなどして、感覚運動や認知遂行面の維持向上を促します。
精神・心理面の安寧
- 交流サロンやベッドサイドなど比較的閉ざされた空間を使って、生花の香りに特化した簡便な作業を行います。また、仕上げた香り袋などをベッドサイドに置くなどして五感等の知覚を刺激し、季節・時間の見当識強化、緊張・不安・痛み・疲労の軽減、感情のコントロール、ストレス軽減を図ります。
社会技能面の再構築
- 職場・学校・家庭・地域でのコミュニケーション等の人間関係を紡ぎ直す場として、社会技能の再形成を図ります。
臨床心理科では病気やケガで脳損傷を受けた後の後遺症として生じる、注意障害、記憶障害をはじめとする高次脳機能障害に対する評価及び支援を行っています。