新たな取り組みの紹介New effort
認知症ちえのわ net
認知症ちえのわ netは大阪大学大学院医学系研究科の数井裕光先生を中心に運営されている、認知症ケアにお悩みを抱えている方と情報共有をするためのサイトです。認知症の人におこる様々な症状に対するよりよい対応法を見つけるために役立ちます。
オレンジレジストリ
オレンジレジストリ(ORANGE Registry)は英語名「Organized Registration for the Assessment of dementia on Nation-wide General consortium toward Effective treatment in Japan」から名付けられた、時間軸を念頭に、適切な医療・ケアを目指した認知症の人等の全国的な情報登録・連携システムです。
健常者から、前臨床期、軽度認知症、軽度、中等度、進行期認知症の方まで様々な方の情報を集め、認知症の治療方法やケア手法を明らかにするために、この「オレンジレジストリ」研究が開始されました。ひとりでも多くの方の情報を集めることが、治療薬の開発につながっていきます。また、治療法を確立していくためには既存の治療薬や新しい治療薬の臨床試験/治験の実施が必須です。それを円滑に進める為には多くの方のご協力が必要ですが、この登録によって臨床試験/治験の情報を皆様にお届けすることが可能となることが期待されています。当院の外来からの登録が必要です。
初期アルツハイマー型認知症のおける嗅覚障害の基盤に関する研究に関する告知
アルツハイマー病(AD)では嗅覚障害を合併することが知られており、近年の研究では、軽度認知障害(MCI)患者において、嗅覚低下を認める患者では認めない患者と比較して有意差をもって高率にADに移行することが判明しています。当院では診断補助の目的で嗅覚検査を実施していますが、認知症で嗅覚障害が起こる原因についての研究を行います。この度、より強固な知見を得るために得られたデータを統合し、論文や学会発表などの方法で情報発信する運びとなりました。本施設の研究に協力していただいた方々へは改めましてこころより感謝申し上げます。このことと関連し下記で具体的なご説明をさせていただきますが、本告知に対して協力を望まれない方は遠慮なくお申し出願います。お問い合わせやその方法につきまして下記をご参照ください。
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DATスキャン、頭部MRI、脳血流SPECTを用いた多面的研究に関する告知
123I-FP-CIT(ダットスキャン静注)は、イオフルパン(123I)を成分とする SPECT 検査用の放射性医薬品でパーキンソン病、進行性核上性麻痺、レビー小体型認知症の診断に使われます。今回2018年4月から2020年1月まで当院で撮像した画像について、正常例、パーキンソン病、レビー小体型認知症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症患者についてこれらの画像を比較し新たな診断法を開発するとともに、これらの画像と認知機能、言語機能、嗅覚、身体機能との相関部位につき検討したいと考えています。この度、より強固な知見を得るために得られたデータを統合し、論文や学会発表などの方法で情報発信する運びとなりました。本施設の研究に協力していただいた方々へは改めましてこころより感謝申し上げます。このことと関連し下記で具体的なご説明をさせていただきますが、本告知に対して協力を望まれない方は遠慮なくお申し出願います。お問い合わせやその方法につきまして下記をご参照ください。
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兵庫県委託事業 「ひょうごMCIネットワーク強化事業」
目的:認知機能が低下してからも、本人の力を活かして自分らしい暮らしを続けることができるよう早期からの適切な支援体制の構築を目指す。
※健康危機(認知機能低下、MCI)に直面した県民が、認知症に進行する可能性、進行予防できる可能性の両面を正しく理解し今後の生活に備えることで自分らしい暮らしを維持し、自身の力を十分発揮して人生を全うできるよう診断直後から適切な支援を受けられる体制の整備を進める。