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社会福祉法人 兵庫県社会福祉事業団 障害者支援施設 自立生活訓練センター
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退所する利用者の挨拶

ここで得られたモノ:Sさん(頸髄損傷)

 私は8年前に大学で器械体操部に所属し、部活動中に事故で頸髄損傷になりました。怪我をして1年間リハビリをして、復学をして3年間大学に通い、自立生活訓練センターに入所して訓練をするうちに退所することには受傷してから8年が経とうとしています。
 私がこの施設に入所した一番の目標は自動車運転免許の取得です。
 入所してすぐに自動車関係の訓練が始まったわけではなく、排便や入浴の自立などが先に始まり、車の乗り降りの練習が始まったのは入所してから1年後で、教習所に通う話が出たのがさらに半年後だったと思います。教習所に通うのもけっしてスムーズだったわけではありませんでした。車のハンドルが回せるかどうかの試験があり、1回目の試験では指導員が「話にならない」と教習所に報告していたのを偶然耳にしてとても悔しい思いをしました。
 トレーニングに詳しい人に相談して、翌日から1人で自由時間にスロープの上り下りをひたすら5ヶ月間続けました。おかげで2回目の試験で「よくここまで頑張ったな」と言われとても嬉しかったのをいまでも覚えています。
 『一念通天』という言葉があるように強い思いで取り組み、行動し続ければ目標を成し遂げられるものだと実感しました。
 しかしながら、どんなに強い思いを持っていても、どれほどひたむきに努力しても諦めなければいけないこともあるのだと思いました。私自身もベッドのサイドトランスをあきらめました。理由は安全性の確保が難しかったからです。
 でも結果的にあきらめることになってしまった目標でも、強い思いで行動し、努力し続けたならその過程で得られたモノ、粘り強さだったり物事を柔軟に考える力、自分とは違う考えや知識を持った友人、それは人それぞれだとは思いますが、これから生きていくうえでとても役に立つものでこの様な施設でしか得られないものだと思いました。
 私のこれからの目標は一日でも早く社会に出て働くことで。ここで得られた経験や知識を活かして頑張っていきたいと思います。

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