脳神経内科
脳、脊髄、末梢神経、筋肉の異常によって起こる病気を診断・治療します。
脳神経内科疾患は、手足のしびれ、手足に力が入らない、頭痛、めまい、手足のふるえ、ふらつきや歩きにくさ、物忘れ、などが主な症状です。診断・治療・リハビリテーションを含めた一貫した治療を行っています。
主な診療疾患
脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、頭部外傷、神経難病(パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、多発筋炎、重症筋無力症など)やその他の神経変性疾患(アルツハイマー病その他の認知症など)、末梢神経疾患(ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、遺伝性末梢神経障害など)
脳神経内科疾患全般の診断や治療に加えて、神経難病や高次脳機能障害のリハビリテーションにも力を入れています。県内広域の病院からの紹介があり、国際学会を含む学会活動も盛んです。また、当院は日本神経学会教育施設に認定されています。
スタッフ紹介
氏名 | 役職 | 卒業年次 | 専門医資格など | 専門領域 |
---|---|---|---|---|
木村 健一 |
|
平成5年 |
|
脳神経内科全般 |
上野 正夫 |
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平成11年 |
|
脳神経内科全般 |
井元 万紀子 |
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平成19年 |
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脳神経内科全般 |
小牧 遼平 【非常勤】 |
平成26年 |
|
脳神経内科全般 |
パーキンソン病リハビリテーション入院
当院ではパーキンソン病に対して、医師(神経内科専門医)、看護師、セラピストからなるプロジェクトチームを結成して、音楽療法を含めた5週間の入院プログラムに沿ったリハビリテーションを行っています。
リハビリ入院をご希望の患者様は、かかりつけの先生にご相談のうえ、地域連携室を通じて当院外来の受診予約をお取りください。外来受診時に入院の適応判断および入院案内を行います。
リハビリ入院の適応について
パーキンソン病に対する入院リハビリテーションは有効な治療法ですが、より高い効果が期待できる患者様に入院していただくため、当院では以下のような入院基準を設けています。当院では有効性が期待できる早い段階での入院リハビリをお勧めしています。
入院を原則お断りしている状態(効果が見込めないため)
- 認知症により、話の辻褄が合わなかったり、指示を覚えて運動することが困難な方
- 入院中にせん妄や徘徊等の危険な行動を起こす方
- 意識障害のある方やほぼ寝たきりの方
- 褥瘡のある方や下肢の関節拘縮が強い方
- 本人がリハビリに対して意欲的ではない方
- 紹介時にすでに介護施設に入所中の方
※食事に介助が必要な方は、受け入れを行っていますが、待機時間が非常に長くなっています。
※ご不明な点がありましたら外来受診時に担当医にご相談ください。
当院の面会制限について
当院では2023年5月より面会についての制限が緩和される予定です。感染状況等によっては対応が変更される場合もありますので、詳細は新型コロナウィルス感染症に対する対応についてを御覧ください。
当院のパーキンソン病研究会では、患者さんが自宅でできる自主訓練用のパンフレット「パーキンソン病ホームエクササイズ」や、姿勢反射障害、すくみ足、腰曲がり、首下がりについての対策やリハビリテーション法についてまとめたパンフレット「パーキンソン病症状別ホームエクササイズ」を作成しています。さらに、神経難病について解説したパンフレットは患者さんの疾患の理解に役立ててもらっています。
※在宅での自主訓練にお役立て下さい。
※姿勢反射障害、すくみ足、腰曲がり、首下がりについての対策やリハビリテーション法についてまとめています。
神経難病に関するパンフレット
高次脳機能障害について
高次脳機能障害に関しては、当院は県の拠点機関の指定を受け、県内広域から患者さんをご紹介いただいています。頭部外傷、低酸素脳症、脳卒中などの疾患を発症後、記憶障害、注意障害が残存する患者さんの転院を受け入れたり、受傷後しばらくしてから高次脳機能障害に気づかれて、当科を受診されるケースも増加しています。 まず、臨床心理士による詳細な評価を行い、セラピストを含めたチームアプローチでリハビリテーション治療を行います。職場復帰や就労支援に関しては、医療ソーシャルワーカーや高次脳機能障害相談窓口のコーディネーターなど、多職種が広く連携しながら患者さんを支援しています。
神戸市認知症検診について
当院脳神経内科では神戸市の認知症検診第一段階を実施しています(2023年は火・水・木・金曜日。時間帯指定あり)。神戸市在住の物忘れ症状が気になる方や認知症が不安な方は受診をご検討ください。制度の詳細は神戸市のホームページをご覧ください。
(当院では第二段階は実施しておりませんのでご注意ください)
業務実績
令和5年度 脳神経内科入院患者数
脳卒中 | 46 |
---|---|
頭部外傷 | 8 |
パーキンソン病 | 146 |
パーキンソン症候群 (大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺等) |
15 |
髄膜脳炎 | 8 |
多発性硬化症・視神経脊髄炎 | 5 |
脊髄小脳変性症 | 6 |
脳腫瘍・脊髄腫瘍 | 2 |
代謝性脳症 | 3 |
痙性対麻痺 | 1 |
脊髄梗塞 | 5 |
脊髄炎・脊髄症 | 4 |
ギランバレー症候群 | 9 |
その他の末梢神経障害 | 3 |
ミオパチー | 4 |
その他 | 16 |
計 | 281 |
令和5年度 高次脳機能障害検査数
入院 | 外来 | |
---|---|---|
失語症を中心とするもの | 58 | 10 |
記憶障害・遂行機能障害を中心とするもの | 183 | 69 |
注意障害を中心とするもの | 332 | 64 |
令和5年度 実施検査(判読・診断含む)件数
神経伝導速度 | 54 |
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EMG | 3 |
誘発電位 | 1 |
脳波 | 23 |
平衡 | 3 |
令和5年度 ボトックス、ゼオマイン治療件数
ボトックス治療(痙性斜頸、眼瞼けいれん、片側顔面けいれんなど) | 15 |
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ゼオマイン治療 | 5 |