理学療法科(PT)
院内部門の紹介
リハビリ療法部
理学療法とは
理学療法とは、検査、測定など評価に基づき、何らかの疾病、傷害などによって起こる機能・形態障害に対し、運動療法・物理療法を実施し改善を図る治療方法です。具体的には、筋力、関節可動域、協調性、循環、疼痛などにアプローチします。
また、能力障害が残った場合、基本的動作や日常生活活動を改善するための訓練や指導、そして社会生活を送る上で不利な要素を少なくするための福祉用具の選定や住宅改修・環境調整なども対象としています。当院での理学療法は、主に理学療法士(PT)が徒手的に行うことが中心となりますが、適応があれば温熱療法、寒冷療法、電気療法、牽引療法なども用いられます。
理学療法室
広さは約1,500m2(屋外を含まない)で、運動療法アトリウムと呼んでいる中央部分は柱のない構造となっており、西日本でも屈指の広さです。周りを1周すると90mとることができ、50mの直線路もあります。治療台30台、マット台(10畳相当)4台、平行棒35本などを配備し、多くの方々のリハビリテーションに対応できるようにしています。
また歩行や車いす駆動など、移動能力の向上をはかるための練習機器、褥瘡予防のための圧力測定機器も導入し、リハビリテーションに役立てています。
スポーツリハビリテーション室
アスリートを取り巻く多くの外傷・障害・疾病に対して、復帰へ向けた入院・外来のリハビリテーションを実施します。
リハビリ広場
PT室内の練習は大切ですが、屋外移動を想定した歩行や車いすでの移動練習も社会復帰のためには大切な取り組みです。
屋外練習場には、1周100mの周回路、芝生広場、 片流れ路面、砂場、砂利道、点字ブロック、階段、および各種トリムなどがあり、より実践的な練習を行うことができます。
また、スロープや駅の階段を想定した環境もあり、社会復帰の前段階としての応用練習ができるようになっております。
ロボットリハビリテーションとの連携
福祉のまちづくり研究所ロボットリハビリテーションセンターと連携し、最新のロボットテクノロジーをリハビリテーション手段として活用し、効果的なリハビリテーション手法を提案できるよう、研究や実証などを行っています。
特に切断のリハビリテーションでは、義肢装具士や義肢・装具業者と連携し、最新の義肢パーツなどの評価を実施しています。
また患歩行再建に向けたリハビリテーションの一環として、ロボットスーツHALやHONDA歩行アシストなどの機器を用いた研究なども行っています。
による義足評価風景
講習会
日本理学療法士協会主催の理学療法士への講習会(切断、脊髄損傷)やその他近隣病院の理学療法士を対象とした勉強会などを実施しています。