放射線部門・MR検査
院内部門の紹介
検査・放射線部
MR検査(予約制)
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査はX線を使用せず、強力な磁石と電波を使って画像を作り、病気を診断する検査です。脳、骨、筋肉、靭帯などにコントラストがついて分かりやすい画像が得られます。また、部位によって薬(造影剤)を使わなくても血管の画像を得ることもできます。 一回の撮像時間は3分程度の検査ですが、多くの種類を撮像しますので、全体では撮像に20分程度の時間がかかります。
MRI(磁気共鳴断層撮影装置)
当院のMR装置には頭部、脊椎、関節など部位ごとに専用マルチコイルを装備していますので高精細な画像を得ることができます。また、寝台は脱着式になっており、ベッドやストレッチャーからも安全に移乗することができます。 地域の医療機関からの検査予約を受け付けています。
MR検査によって得られる画像
頭部では一般的なT1、T2強調画像や急性期脳梗塞の描出等に有効な拡散強調画像などが撮像可能で、任意の断面で撮像できます。そして、基本的には造影剤なしで血管の撮像が可能です。(部位によっては必要な場合もあります。)また、MR検査はCT検査では描出しにくい軟部組織(脊髄、椎間板、関節軟骨、半月板、靱帯等)の描出に優れています。
人体への影響
X線は使用していませんので被ばくは一切なく、磁力や電波により痛みを伴うことはありません。
強力な磁力と電波を利用した検査ですので、
以下に該当する方は事前にお申し出ください。
体内に以下のものがある方は当院ではMRI検査を行うことはできません。
- 心臓ペースメーカー、植込み型除細動器(カテーテルで留置、条件付きMRI対応も含む)
体内に以下のものがある方、該当する方は医師が確認し、検査の可否を決定します。
- 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある。
- 神経刺激装置などの設定変更が可能な電子機器、心電用デ-タレコーダ。
- 人工内耳(磁石を使用)。
- 脳動脈瘤クリップが埋め込まれている方(過去に死亡例あり)。
- 金属のステントを挿入して間もない方(おおむね8週間以内)。
- 磁力調整式シャント、人工心臓弁、リード線、人工関節、フィルター、コイル、その他の金属類。
- 過去に金属片、針、弾丸が体内に入ったことがある。
- 歯科矯正器具(やけど、ワイヤー等変形の可能性あり)、子宮内避妊用具(金属の有無確認)。
- 入れ墨、金属製顔料を使用した化粧品などはやけど、変色の恐れがあります。また頭部MRIでは、画像が乱れる原因にもなりますのでアイシャドウ、マスカラ、付けまつ毛は控えて下さい。
検査の体位や方法
基本的には仰向けの状態で寝台に寝ていただきます。検査時間は通常20~40分程度ですが、検査内容によってはそれ以上かかる場合もあります。
検査中の対応
モニターで検査室内を観察できるシステムがあり、撮像中の音が鳴っていない時はマイク通話も可能です。また、緊急時のブザーをお渡ししますのでご安心ください。
検査を受けるときの服装
金属は画像が乱れる原因となり、やけどの可能性がありますので、検査を受ける撮影部位に関係なく全て取り外していただき、金属のついていない衣服や検査着にて検査を受けていただきます。
下記のものを持ち込むと、事故や故障の原因となる為、必ず取り外してください。
- カラーコンタクトレンズ(レンズケースを持参)。
- 湿布薬、支持体に金属が含有されている経皮吸収貼付剤(ニュープロパッチ、ノルスパン テープ、ニコチネルTTS、ニトロダームTTS等)。必要に応じ、貼り替え分を持参。
- 金属のホック、ワイヤー、伸縮部品がある下着、遠赤外線下着(セラミックス等が織り込んである)はやけどや画質不良、ヒートテック等の保温性素材の衣類は体温上昇の原因となります。
- マグネット付義歯(磁力が低下する可能性あり)。
- 増毛、白髪染め染毛料 商品名:スーパーミリオンヘアーEX等(酸化鉄が含まれていることが多い為、飛散による装置の能力低下に繋がる)。
- 義肢、義眼、かつら、金属付の装具、ヘアピン、使い捨てカイロ、エレキバン、ネックレス、ピアス、指輪、カギ、腹巻、入れ歯、眼鏡、その他金属類。
- 時計、補聴器、携帯電話、キャッシュカードなどの磁気カード。
検査を受けるときに気をつけること
検査前の数時間が絶食となる場合
- 腹部CT検査
- 造影CT検査
注意点
- アレルギー等がある方、以前に造影剤を使用して気分が悪くなったことがある方は、事前に主治医および担当の放射線技師にお申し出下さい。
以下の方は検査を受けられないことがあります
- 閉所恐怖症の方。
- 動かずにいることが困難な方。