病院長挨拶

院長 大串幹の顔写真
院長 大串 幹

2023年(令和5年)4月1日より、兵庫県立リハビリテーション中央病院院長を拝命いたしました。まずは、どうぞよろしくお願いいたします。当院は、リハビリテーション専門病院として、1969年の開院以来、施設規模、診療内容を充実させながらその役目を果たしてまいりました。兵庫県立総合リハビリテーションセンターにあるリハビリテーション専門病院として、「リハビリテーションにおける県域の中核施設として、高度で専門的なリハビリテーションを中心とした保健・医療・福祉の総合的なサービス提供によって、障害のある方々の全人間的復権をめざし、そのために専門的な研究・研修機能を充実し、県民に必要な情報提供や人材養成などに先導的役割を果たす」というセンターの理念に基づき、当院の運営理念(私たちの目指すもの)として、①患者さんの立場に立ったチームアプローチによるリハビリテーション医療の提供、②入院から在宅までの一貫したサービス、③安全で質の高い先導的なリハビリテーション医療を追求する、を3本柱とし、総合リハビリテーションセンターと一体となって県民、地域の方々への福祉に尽力しています。

当院では、脊髄損傷や切断・義肢装着のためのリハビリテーションはもちろん、脳卒中や神経難病、小児の肢体不自由や睡眠障害など多彩な困りごと(障害)に対する、リハビリテーション医療と社会的資源の活用によるケア提供を行っています。整形外科においては、人工関節センターにて困難例を含む多くの人工股関節、人工膝関節置換術を実施しておりますが、令和3年4月には、スポーツ障害・外傷への復帰への強力なサポートを目的として、スポーツ医学診療センターを開設し、現在週2回の夜間診療を行うなど、主にアスリートに対する外傷への即時対応を含め、多くの患者さんに来院いただいています。

当院は患者さんへ質の高いリハビリテーション医療を行うために、患者さんのニーズに応じた病棟編成となっています。リハビリテーションやケアを行うための100床の障害者病棟と150床の回復期リハビリテーション病棟があり、さらにはセンター内の自立生活訓練センターを利用することで、社会復帰特に復職に必要な自動車運転を含む自立に向けた具体的な訓練も適応可能です。先端的取り組みとしてはロボットを使ったリハビリテーションや新しい福祉機器開発や再生医療等の臨床にも取り組んでおり、リハビリテーション医療の質の向上に直結するスタッフのやる気やより高いスキル獲得を応援しています。県民の皆様、地域の皆様、リハビリテーションというキーワードで何かお困りごとがありましたら、まずは当院へご相談いただければ幸いです。

2023年4月吉日
兵庫県立リハビリテーション中央病院
院長 大串 幹