事業団について
理事長あいさつ
兵庫県社会福祉事業団は、今年度設立60年という節目の年を迎えます。設立以来さまざまな変遷をたどってきましたが、現在、県下55か所において、リハビリ病院2施設、特別養護老人ホーム7施設、障害者支援施設6施設をはじめ78施設を運営し、職員約3,000人を擁する全国屈指の規模の社会福祉事業団と発展してまいりました。
これも兵庫県をはじめ各市町、関係機関のご支援の賜物であり、深く感謝申し上げます。
60周年を迎えた兵庫県社会福祉事業団の将来を見据えた取組み方向を示すため、昨年度末、今後5年間の「中期経営方針」を策定しました。今年度は、これに掲げている①時代に求められる利用者本位の質の高いサービス提供、②地域共生社会の実現に向けた取組、③人材の確保・育成・定着と魅力ある職場づくり、④持続可能な法人運営の4つの推進方針に基づき事業を展開してまいります。
具体的には、ノーリフティングケアの推進をはじめ専門性の高い医療・リハ・介護技術サービスの提供、虐待防止・人権擁護の取組みを強化するほか、多様化・複雑化するニーズへの対応として包括的な相談支援体制も強化します。
また女性が働き続けることのできる職場環境づくりや家庭と仕事の両立支援、ICT活用など業務負担の軽減も推進します。さらには、経営基盤を強化し、施設の計画的な改修・建替も実施します。
令和6年度も兵庫県社会福祉事業団は医療・福祉の専門集団として、県民や利用者の多様化するニーズに的確に対応していきますので、よろしくお願いします。
令和6年4月
社会福祉法人 兵庫県社会福祉事業団
理事長 藪本 訓弘
事業団のあらまし
性格
社会福祉施設を効率的、効果的に管理運営するために兵庫県によって設立された社会福祉法人です。
目的
多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援するとともに、兵庫県及び兵庫県内各市町との密接な連携の下、広く県民福祉の向上と増進に寄与することを目的としています。
設立
昭和39年7月1日
事業内容
県下55か所で78施設を運営しています。(令和6年4月1日現在)
シンボルマーク
ひょうごの「ひ」を図案化したもので、大空に羽ばたく鳩の姿と円を基調に描き、事業団の活躍と発展を表しています。
沿革
昭和
- 昭和39年
- 厚生大臣設立認可神戸更生館運営開始
- 母子福祉法
- 昭和41年
- のぞみの家(定員100名)運営開始
万寿の家(定員100名)運営開始
- 長寿の家(定員80名)運営開始
- 出石精和園児童寮(定員100名)運営開始
- 昭和43年
- あけぼのの家(定員45名)運営開始
- 昭和44年
- リハビリテーションセンター附属中央病院(許可病床94床)運営開始
- 昭和45年
- 五色精光園児童寮(定員100名)運営開始
- 機能回復訓練課(定員入所55名、通所5名)運営開始
- 立雲荘(定員60名)運営開始
- 心身障害者対策基本法
- 昭和46年
- 赤穂精華園児童寮(定員120名)運営開始
- 赤穂精華園成人寮(定員70名)運営開始
- リハビリテーションセンター附属中央病院許可病床190床に変更
- 神戸更生館廃止
- 昭和47年
- 朝陽ケ丘荘(定員100名)運営開始
- 昭和49年
- 赤穂精華園授産寮(定員50名)運営開始
- たじま荘(定員100名)運営開始
- あわじ荘(定員50名)運営開始
- 昭和50年
- 勤労身体障害者体育館運営開始
- 清水が丘学園(定員50名)運営開始
- 赤穂精華園児童寮定員100名に変更
- 赤穂精華園成人寮定員100名に変更
- 障害者の権利宣言
- 昭和51年
- 栃の実温泉荘(定員100名)運営開始
- 丹寿荘(定員50名)運営開始
- 昭和52年
- 出石精和園成人寮(定員50名)運営開始
- 職業能力開発施設運営開始
- 立雲荘定員80名に変更
- 昭和53年
- 五色精光園成人寮(定員50名)運営開始
- あわじ荘定員100名に変更
- 昭和54年
- 丹南精明園(定員50名)運営開始
- 国際児童年 養護学校義務教育化
- 昭和55年
- 清水が丘学園入所定員35名通所定員15名に変更
- 昭和56年
- 国際障害者年 母子及び寡婦福祉法
- 昭和57年
- 三木精愛園(定員50名)運営開始
- あけぼのの家定員40名に変更
- 老人保護法
- 昭和58年
- 浜坂温泉保養荘(定員80名)運営開始
- 出石精和園児童寮定員50名に変更
- 出石精和園成人寮定員100名に変更
- 昭和61年
- 五色精光園児童寮定員30名に変更
- 五色精光園成人寮定員100名に変更
- 障害基礎年金の導入
- 昭和62年
- 精神保健法
- 社会福祉士及び介護福祉士法
- 障害者の雇用の促進に関する法律
- 昭和63年
- あけぼのの家定員入所40名通所定員10名に変更
平成
- 平成元年
- 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)
- 児童の権利に関する条約
- 平成2年
- 八法改正
- ADA法
- 平成4年
- 玉津福祉センターから総合リハビリテーションセンターに名称変更
- リハビリテーションセンター附属中央病院から中央病院に名称変更し許可病床300床で運営開始
- 総合リハビリテーションセンター内で「県民すこやか介護研修センター」運営開始
- 長寿の家廃止
- 全国老人福祉施設協会倫理要綱 福祉のまちづくり条例
- 平成5年
- 総合リハビリテーションセンター内で「福祉のまちづくり工学研究所」運営開始
- 「県民すこやか介護研修センター」は、「家庭介護・リハビリ研修センター」として運営開始
- 総合リハビリテーションセンター内で機能回復訓練課を廃止し「重度身体障害者更生援護施設」(自立生活訓練センター)(定員150名)運営開始
- 赤穂精華園児童寮定員40名に変更
- 赤穂精華園成人寮定員180名に変更
- 丹南精明園定員100名に変更
- 障害者基本法
- 平成6年
- 天皇皇后両陛下行幸啓(浜坂温泉保養荘)
- 清水が丘学園「家族療法事業」開始
- 新ゴールドプラン
- 平成7年
- 総合リハビリテーションセンター内で「身体障害者自動車運転訓練施設」運営開始
- グループホーム「こぶし荘」(定員4名)運営開始
- 精神保健福祉法
障害者プラン(ノーマライゼーション7か年戦略)
- 平成8年
- 総合リハビリテーションセンター内で「ウェルフェアテクノハウス神戸」運営開始
- 「福祉のまちづくり工学研究所」、「家庭介護・リハビリ研修センター」の新設竣工
- 平成9年
- 『誰でもできる寝たきりおこし大作戦』がミネルヴァ書房から発刊される
- 「運営・処遇サービス理念」の策定
- 介護保険法成立・社会福祉基礎構造改革中間報告
- 平成10年
- 起生の会と合併
- 小野起生園(定員50名)運営開始
- 小野福祉工場(定員50名)運営開始
- 五色精光園児童寮「地域療育等支援事業」開始
- 知的障害者福祉法
- 平成11年
- 赤穂精華園で「強度行動障害特別処遇事業」開始、成人寮の定員184名に変更
- 朝陽ケ丘荘佐用町平福に移転
- 経営ビジョンの策定
- 国際高齢者年
- 平成12年
- 出石精和園第2成人寮(定員40名)運営開始
- 出石精和園児童寮定員30名に変更
- 介護保険法施行 社会福祉法成立・施行
ゴールドプラン21 児童虐待防止法制立
- 平成13年
- 出石精和園児童寮「地域療育等支援事業」開始
- グループホーム「しおさい」、「キロロ」(定員各4名)運営開始
- 朝陽ケ丘荘定員110名に変更
- あわじ荘北淡町野島に移転、定員110名に変更
- 平成14年
- グループホーム「なのはな」(定員4名)運営開始
- 身体障害者補助犬法制定
- 平成15年
- 小野起生園「身体障害者デイサービス事業」開始
- 赤穂精華園「知的障害者デイサービス事業」開始
- グループホーム「はあと」、「いちご」、「いずし野」、「ハッピー」(定員各4名)運営開始
- 総合リハビリテーションセンター内「重度身体障害者更生援護施設」が「身体障害者更生施設」に名称変更、介助犬訓練事業・介助犬認定事業開始
- 支援費制度
- 平成16年
- 聴導犬訓練事業・聴導犬認定事業開始
- グループホーム「みかん」、「きぼう」、「クレパス」、「あおぞら」、「たんぽぽ」、「ともだち」、「ラッキー」(定員各4名)運営開始
- 出石精和園、五色精光園、丹南精明園「知的障害者デイサービス事業」開始
- 赤穂精華園「児童デイサービス事業」開始
- 五色精光園、赤穂精華園「知的障害者居宅介護事業」開始
- 丹寿荘デイサービスセンター、市島町在宅介護支援センター運営開始
- 平成17年
- 特養の県立から事業団立への移管
- たじま荘豊岡市日高町十戸に移転、定員110名に変更
- ふれあいスポーツ交流館事業運営開始
- グループホーム「ほほえみ」、「とまと」、「ひかり」、「ひまわりの家」(各定員4名)運営開始
- 法人事務局神戸市西区曙町に移転
- 三木精愛園「知的障害者デイサービス事業」開始
- たじま荘訪問介護事業開始
- グループホーム「あじさい」、「そら」、「ゆめ」、「えんどう豆の家」、「ひびき」、「スイートピー」運営開始
- 立雲荘・栃の実温泉荘閉館
- 高齢者虐待防止法制定・障害者自立支援法制立
- 平成18年
- 指定管理者制度による施設運営の開始
- 西播磨総合リハビリテーションセンター運営開始
- 浜坂温泉保養荘の県立から事業団立への移管
- グループホーム「マーガレット」、「そら豆の家」運営開始
- 朝陽ケ丘荘「認知症デイサービス事業」開始
- 天皇皇后両陛下行幸啓(三木精愛園)
- 障害者権利条約採択
- 平成19年
- 丹寿荘、丹波市上竹田に移転、定員90名に変更
- グループホーム「村いちばんの元気者」、「ほのか」運営開始
- 有年事業所 開設
- たじま荘「認知症デイサービス事業」、あわじ荘「認知症デイサービス事業」開始
- 平成20年
- 総合リハビリテーションセンター中央病院に小児整形 開設
- 肢体不自由児療護施設 おおぞらのいえ 開設
- 立雲の郷 開設
- グループホーム「ひろいしの里」、「エイコーン」、「かがやき」、「ココナッツの家」運営開始
- かがやき事業所 開設
- 平成21年
- 総合リハビリテーションセンター中央病院に「子どもの睡眠と発達医療センター」 開設
- 「福祉のまちづくり工学研究所」と「家庭介護・リハビリ研修センター」を統合し、「福祉のまちづくり研究所」を設置
- 障害施設の県立から事業団立への移管
- 洲本市五色健康福祉総合センターの洲本市から指定管理
- ことぶき苑を豊岡市から移譲
- あゆみの部屋事業所 開設
- コスモス事業所 開設
- 新経営10か年計画の策定
- グループホーム「レジデンスカスミA・B」、「ピース」、「うぐいす豆の家」、「ドリームハイツイズシ」運営開始
- 平成22年
- 出石精和園 香美町地域支援センター 開設
- ことぶき苑「認知症デイサービス事業」 開始
- グループホーム「あかほ北・西・東・南」運営開始
- 三木精愛園カレーハウス「moimoi」 開始
- 平成23年
- 万寿の家大規模改修工事 完成
- 総合リハ総合相談所 開設
- 喫茶「青い鳥」 開始
- ロボットリハビリテーションセンター 開設
- ガバナンス推進計画の策定
- ウェルフェアテクノハウス神戸改修工事 完成
- あわじ荘「リハビリデイサービス事業」 開始
- 清水が丘学園建替工事 完成
- 五色精光園成人寮建替工事 完成
- 障害者虐待防止法制定
- 平成24年
- こども発達支援センター 開設
- 出石精和園多機能型事業所「RakuRaku」開設
- グループホーム「レジデンスカスミC」、「ホープ」運営開始
- 新経営10か年計画第2期実施計画の策定
- 総合リハ総合相談所訪問介護事業・居宅介護事業開始
- 平成25年
- ひまわりの森(旧香美町地域支援センター)が出石精和園から独立し、単独運営開始
- 丹南精明園「丹波丹(まごころ)ファーム」開設
- 赤穂精華園児童寮建替工事 完成
- 平成26年
- 兵庫県社会福祉事業団設立50周年記念式典を挙行
- 事業団キャッチフレーズの決定「支える心とおもいやり」
- ひまわりの森で「森のぱん屋さんひまわり」営業開始
- 総合リハビリテーションセンター中央病院内に「小児筋電義手バンク」を設立
- あわじ荘で居宅介護支援事業・通所介護事業所「シルバーサポートのじま」を開設
- 平成27年
- 新経営10か年計画第3期実施計画の策定
- 総合リハのぞみの家大規模改修工事 完成
- 立雲の郷「とらふす道場」が厚生労働省「健康増進施設」に認定
- 平成28年
- 浜坂温泉保養荘露天風呂設置等改修工事 完成
- くにうみの里 開設
- 平成30年
- 赤穂精華園 やまびこ寮 建替工事 完成
令和
- 令和元年
- 将来を見据えた今後5年間の中期経営方針「事業団の決意」を策定
- 令和2年
- 事業本部制導入
- 出石精和園新成人寮供用開始
- 新万寿の家供用開始
- 五色精光園日中サービス支援型共同生活援助事業所「くにうみの家」供用開始
- 五色精光園児童寮の成人施設への転換
- 令和3年
- 出石精和園児童寮の成人施設への転換
- 出石精和園共同生活援助事業所「ほたる」「かなで」供用開始
- 令和4年
- 三木精愛園共同生活援助事業所「ひまわりの家」供用開始
- 令和5年
- 朝陽ケ丘荘大規模修繕・ユニット化工事 完成